日本国内で受験できる韓国語の検定試験は、ハングル能力検定試験とTOPIK(トピック)が二大検定試験と言えます。これまで、ハングル能力検定試験について詳しく紹介してきましたが、今回はTOPIKについて徹底解説をしていきます!
韓国語を勉強していて、これから検定試験を受けてみようかなと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
このブログを読めば、韓国語の検定試験について詳しくなるよ!
分かりやすくまとめているので、情報を探し回らなくてもオッケー◎「まだ試験は…」って思っている人も、試験は年に数回しかないから事前に知っておくのおすすめです♡
韓国語の検定試験としてハングル能力検定試験とTOPIKについて知っておくと、全体像が把握できて良いでしょう。
TOPIKとは
TOPIK(Test of Proficiency in Korean)は韓国政府が公認する唯一の韓国語能力評価試験です。大韓民国教育部・国立国際教育院が主催しています。韓国語を母語としない在外同胞及び外国人に効果的な韓国語の学習方法を提示し、韓国語を広く普及させるために全世界を対象に実施されています。
2023年では、世界97か国で試験が実施され、受験者数は約35万6千人です。
日本国内では、1997年の初年度から2023年までで延べ41万人以上の受験がありました。特に近年では、韓国ドラマやK-POPブームの影響で受験生は増加傾向にあり、1年間で約4万人もの人が受験しています。
また、TOPIKの特徴としては韓国政府が公認する唯一の韓国語能力評価であるため、外国人が韓国留学や就職を希望するときに韓国語能力を証明するために用いられます。具体的な活用例に関しては、TOPIK公式HPの「資格の活用」ページにもあります。気になる方はぜひ一度ご確認ください。
全国通訳案内士試験の外国語(韓国語)の筆記試験では、ハングル能力検定試験の1級合格者と同様に、TOPIK6級230点以上取得者も免除申請ができるようになっているよ。その他、企業での語学能力の評価に用いられたり、大学等の単位取得の基準に用いられたり、TOPIKそのものが日本国内でもきちんと評価されているよ◎
TOPIKの実施要項
TOPIKの受験資格
受験資格は特にありません。人種、性別、年齢、職業などを問わず、誰でも受験することが可能です。
日本国内ではTOPIKの受験目的が留学や就職だけではなく、自身の韓国語の実力をはかるためという方も多く、若年層から年配の方まで幅広い層が受験していることが特徴です。
韓国語を勉強している理由は、「韓国語ドラマを字幕なしで見たい!」、「韓国旅行でコミュニケーションがとれるようになりたい!」、「推しの言葉を理解したい!」などそれぞれの目標があるかもしれないね。
試験を活用して、自分の習熟度を確認しながら勉強していくのは良い方法だと思う!気軽にチャレンジしていきたいよね◎
TOPIKの実施日
4月、7月、10月の年に3回実施されます。
2024年度は次の通りです。
試験日 | 申請期間 | 成績発表 |
第93回 4月14日(日) | 1月15日(月)~1月29日(月)15時 | 5月30日(木)15時 |
第95回 7月14日(日) | 4月22日(月)~5月10日(金)15時 | 8月22日(木)15時 |
第96回 10月13日(日) | 7月8日(月)~7月22日(月)15時 | 11月28日(木)15時 |
※第94回と第97回の試験は韓国で実施されます。上の表は日本国内実施予定のものです。
※TOPIK公式HP参照。最新の情報は公式HPでご確認ください。
TOPIK試験当日のスケジュールと試験方式
入室完了時間 | 開始 | 終了 | |
TOPIKⅠ(初級) | 9:30 | 10:00 | 11:40 |
TOPIKⅡ(中・上級) | (1時間目)12:30 (2時間目)15:10 | 13:00 15:20 | 14:50 16:30 |
※試験日、試験時間が変更になる可能性もありますので、ご注意ください。
TOPIKI(初級)
マークシート方式(四択)で聞き取り30問を40分、読解40問を60分で解きます。
TOPIKⅡ(中・上級)
1時間目→マークシート方式(四択)で聞き取り50問を60分、記述式で4問を50分で解きます。
2時間目→マークシート方式(四択)で読解50問を70分で解きます。
※記述式は、中級は200~300字程度の説明文、上級は600~700字程度の論述分です。
TOPIK試験当日の持ち物
1.受験票
事前の郵送はありません。マイページよりダウンロードしてください。受験票は試験日よりおよそ10日前に確認できるようになります。スマートフォンで表示して使用します。必要に応じて印刷してください。会場では受験票の確認はなく、座席確認としての使用になります。
2.顔写真付き公的身分証明書
顔写真付き身分証明書がないと、入室できません。
マイナンバーカード、運転免許証、住民基本台帳カード、パスポート、在学中の顔写真付き学生証、顔写真付き保険証、在留カード、外国人登録証、障がい者手帳などです。
※学生証がモバイル学生証のみ、または顔写真付きでないものの場合は、身元確認証明書を事前にご準備ください。事前に学校の捺印が必要です。当日は原本を監督官に提示する必要があります。
※身元確認証明書のデータはExcelで作成されています。
3.修正テープ
マークシートの修正時に使用します。5㎜幅のものが推奨されています。
修正テープを試験で使用するって初めて聞いたよ~。
これはうっかり忘れないように気を付けたいね。
TOPIKの申込方法
オンラインによる個人申請と団体申請があります。団体申請の場合は10名以上で可能です。どちらも先着順で受け付けされます。ここでは個人申請について解説します。
①利用者登録をします。
初めてTOPIKを受験する場合は、TOPIK専用システムの利用者登録をする必要があります。
②マイページにログインします。
③マイページから受験申請をします。
受験者情報の確認をしてから、申請をしましょう。
④顔写真を提出(アップロード)します。
顔写真を未提出の場合は、受験できません。また、使用不可な顔写真の場合も受験できませんのでご注意ください。必ず条件を満たす顔写真を提出するようにしましょう。詳しい条件は受験申請のページの「2.顔写真の提出時の注意事項」よりご確認いただけます。
⑤受験料を支払います。
受験級・受験地を選択後、支払いを行います。クレジットカード決済、またはコンビニ決済となります。コンビニで支払う場合は、期日内に納付がないと自動的にキャンセルとなりますので、忘れないように注意しましょう。
TOPIKの検定料
TOPIKⅠ(初級→1級と2級)…5,000円
TOPIKⅡ(中・上級→3級から6級)…7,000円
※受験料返金申請は、受験申請期間中のみ受付されます。それ以降は返金されませんので、ご注意ください。自己都合による期間内のキャンセルや手続き不備なども含まれます。
TOPIKの受験会場
北海道から沖縄まで全国各地に受験会場が設置されます。2023年の試験では全国39都市60か所に試験会場が設置されました。
受験地の変更は受験申請期間内であれば可能です。「申請内容変更」から受験地を変更することができます。ただし、申請期間を過ぎると変更ができなくなるうえに、返金もありません。ご注意ください。
また、日本以外での受験に関しては、本部である国立国際教育院(topik@korea.kr)または該当国へお問い合わせください。
全都道府県とまではいかないけど、エリアごとに会場があるので、比較的近くで受験できるよ。会場の一覧は公式HPの「試験日程・会場」のページで確認できるよ!チェックしてみてね。
TOPIKを受けてみよう!
TOPIKは韓国語学習者が検定試験の受験を考える際に、必ず候補に挙がる試験と言えます。TOPIKもハングル能力検定試験も日本国内において、韓国語の検定試験としてメジャーであり、進学や就職などの様々な場面でも用いられ、きちんと評価されています。自分自身の勉強の成果を確認するためであったり、日本国内で韓国語能力を証明するためであれば、どちらの検定試験でも問題ないでしょう。(指定がある場合は除く。)
これらの検定試験の大きな違いは、ハングル能力検定試験が日本語母語話者を対象とした日本国内向けの韓国語検定試験であるのに対し、TOPIKは韓国政府が計画し、全世界を対象とした試験である点です。そのため、韓国留学や韓国企業への就職の際にも韓国語の能力を証明する手段として用いられています。将来的に韓国留学や韓国企業への就職などを考えている場合は、早めにTOPIKの試験に慣れておくといいでしょう!
TOPIKは年に3回、全国各地で受験できます。ぜひチャレンジしてみてください!
※2024年4月3日時点の情報を元にしております。最新の情報は公式HPでご確認ください。